先週、大変話題になったOPECでは減産合意がなされました。そして今週末の12月10日にはOPEC加盟国と非加盟国による減産合意にむけた会合があります。以前も書いたのですが、原油価格は為替に大きく影響しますので、注目が必要です。
OPECには14か国が加盟している(2016年時点)
OPECは石油輸出国の14か国で結成されています。生産量ランキングで紹介します。
*順位、国名、生産量(バレル/日)
①サウジアラビア 10,046,000
②イラク 4,054,000
③イラン 3,300,000
④アラブ首長国連邦(UAE) 2,820,000
⑤クウェート 2,562,000
⑥ベネズエラ 2,500,000
⑦ナイジェリア 2,317,000
⑧アンゴラ 1,842,000
⑨カタール 1,532,000
⑩アルジェリア 1,370,000
⑪インドネシア 786,000
⑫エクアドル 543,000
⑬リビア 404,000
⑭ガボン 213,000
注目は何といっても、サウジアラビアの生産量の大きさですね。OPEC総計の約30%はサウジアラビアなんですよね。さすが石油大国です。また、アジア勢では唯一インドネシアが加盟しています。人口も多く、成長中のインドネシアは今後の投資先としては見逃せないですね。
OPEC非加盟国の減産協調へ
10日の会合では、OPEC非加盟国の減産協調の合意が焦点となっています。単純に、OPEC14か国が減産しても、それ以外の国が減産しなければ非加盟国だけ儲かってしまいますものね。今のところ、非加盟国との会合は順調にすすむであろうと楽観視されているようです。マーケットにもある程度織り込まれているでしょう。ここはきっちり減産合意を取り付けてほしいものです。
原油価格に影響する通貨ペア
原油価格(WTI)は、現在50ドル前後ですが、2017年には60ドルを目指しています。この価格上昇に相関しているクロス円は、豪ドル円、カナダ円、米ドル円、ポンド円、南アランド円、トルコリラ円あたりでしょうか。特に豪ドル円、米ドル円あたりは直近では相関が強いので、要注意です。原油価格があがれば、クロス円も円安になっていくでしょう。
12月12日(月)は窓開けてスタートか!?
今週もイタリア国民投票の影響があり、大きく窓を開けてスタートした為替市場ですが、来週も同様な展開になりそうです。この会合がこじれた場合は大きく窓を開けて下げそうなので要注意です。今日は週末金曜日です。来週に向けてポジションを整理して気持ち良く週末の休暇を迎えたいものです。

mako

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