各国の政策金利
金利はスワップポイントだけでなく、為替レートにも大きな影響を及ぼす為、FXトレーダーや市場関係者が特に注目している経済指標です。
数ある経済指標の中でも一番注目を集めるのがこの政策金利を決める会合です。
金利が上がるとその国の通貨は買われ、逆に金利が下がると売らていきます。
例えば、ドル円で考えてみると…
FOMCが利上げ発表をすると、ドル高、円安、とチャートは右肩上がりになっていきます。
利下げなら、ドル安円高、とチャートは右肩下がりに動いていきます。
2016年12月 今年最後の中央銀行による政策金利発表日程
ここでは、FXで注目されているメインの政策金利発表日程をみていきたいと思います。
12月8日 21:45~ EU ECB理事会
12月14日 28:15~アメリカ FOMC
12月20日 未定 日本 日銀金融政策決定会合
ECB 注目されているポイント
2017年3月まで量的金融緩和が公約されています。
金利を重視していくというより、中央銀行の預金残高を増やしていくことに重点をあてた政策です。
離脱問題に揺れているEU。
この政策によってユーロ経済の減速に歯止めをかけたいとしています。
FOMC 注目されているポイント
国内のインフレが目標の2%へ向かって上昇していることや、雇用状況も良好なこと等から、現状では利上げが手堅いとされています。
ただ、その利上げがどの程度になるのかが気になるところです。
市場の期待以上であれば相場は上向きますし、利上げでも期待までに至らないと相場は下落することも予想されます。
為替相場でポジションを持つ場合は、発表された後の相場の動きを見定めて、方向性がしっかり出てからにしたいものです。
日銀金融政策決定会合 注目されているポイント
7月に緩和策が打ち出され、9月に金利に触れていたこともありますが、今回は大きく何かを打ち出すような様子は現状見受けられていません。
しかし、前週に発表があるFOMC後の状況によっては2017年に向けた発言が何かあるかもしれません。
それによって相場が動く可能性もあります。
そして、日銀の注目ポイントのもう一つは時間です。
緩和策が盛り込まれると、発表が12:00~14:00の間になる傾向があります。
(やや遅め)
現状維持、据え置きとなった場合は11:30~12:00台に発表されることがほとんどです。
(たまに13:00台になることも有)
日銀は他国の政策金利発表と違い、決まった時間の発表とならないので、11:30以降は発表がいつ来ても大丈夫な様にニュースに耳を傾けていたいものです。


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