週刊!トルコリラ円の動きと今後の展開についてです。
12月5日~11日までの市況とニュース
①先週はトルコで国民たちが自国通貨買いのプロバガンダを行いました。なんとかリラ高へつなげ行きたい政府の必死な思惑が感じとれます。
トルコ政府の要人もトルコリラ買いを勧め、政府系メディアが積極的に報じています。事実上のプロバガンダを受け、トルコ国内の両替店では外貨を両替する市民の長い行列ができていると地元メディアが伝えました。
②対米ドルでは1ドル3.59リラに達しました。証券会社のBNPパリバは12カ月以内に3.8リラに下落すると予想しています。ドル円が現状維持だとすると、単純計算で、1リラ31.35円です。このままドル高が維持されれば最安値更新は免れますが、ドル円が110円を割り込むようだと、トルコリラ円も30円を切る可能性があります。
③10日にイスタンブールで2度のテロ。38人が死亡、155人が負傷したとのこと。トルコの平和はまだ見えずらく、不安定な状況が続いています。こういうニュースは投資心理を冷やしていしまいます。
では、チャートを見ていきます。
週足陽線。しかし上髭長く。

週足では陽線でした。MACDも上向きを示しており、いよいよ底を打ち始めたかのようにも見えます。
しかし、要注意です!
MACDが週足でゴールデンクロスしたのは、2016年は2月、4月、7月にありますが、その後いずれもその後1-2週間で、クロスする前の価格を割り込んでいるんです。トルコリラ円は値幅が小さく、週足MACDが効きにくい状態でもあるんですよね。
日足 MAはゴールデンクロスするも不安な政治局面
日足でもMACDはゴールデンクロスして力強い上昇を見せていますが、通常だとそろそろ頭打ちですかね・・・。33円付近で下げ止まってる感はあるのですが、ここからMACDがデッドクロスしてどこまで下がるのかに注目しています。年内にもう一度MACDデッドクロスはあると思いますので。その時米国大統領選挙の時の下ひげ30円台半ばを実体線で切り下げてくるようですと、トルコの長期投資も見直しが必要になってきますね。
今週の展望
今週は重要な経済指標が発表されます。
12日(月)16時:GDP成長率(予想-0.6%)
15日(木)16時:失業率(予想11.1%)
いずれも注目です。
とはいうもののまだまだ下落トレンドだと思います。今週のリラ円の値動きは、33.9~31まで
エントリーは33.8でショート、もしくは31.0でロングの指値をし、利食いはそれぞれ30-50PIPSで。といった感じでしょうか。

mako

最新記事 by mako (全て見る)
- <まとめ>米大統領一般教書演説の見どころ 2018.01.31 - 2018年1月31日
- <相場が動く>仲値とは - 2018年1月30日
- トレードする時間帯を決める【改定版】2018.01.26 - 2018年1月26日