チャート分析の基本でもある水平線についてです。
私は、FXを始めたころ、「チャートって難しい」「よくわからない」と感じていました。
テクニカル分析で使うチャートは多くの種類があり、どれを使えば勝てるようになるのかわからなかったのです。
読者の方にも同じような思いを持ってる方がいらっしゃるかと思います。
そんな方々にお勧めしたいのが、「水平線を引く」ことです。
非常にわかりやすく、デイトレードから長期投資まで幅広く使えると思います。
STEP:1 まずは節目となるポイントに水平線を引く
チャートを見ていると、節目となる価格(ポイントがあることがわかります)よく言う、最高値、最安値、Wボトム、Wトップ、ネックラインなどです。
このポイントを超えると大きく上昇している、もしくは、ここで何度も反転している…というところを見つけられるといいです。
試しに、ドル円で水平線を引いてみます。
まずは日足(ピンクの水平線)

なんとなくわかりますかね・・・。過去から複数回、反転していたり、この線を抜けると大きく上昇や下落するというポイントです。こういう節目の価格は多くのトレーダーが見ているポイントなので、注文が集まりやすいのです。
続いて4時間足(ブルーの水平線)

4時間足にしてみると、日足ではとらえられなかった節目となるポイントが現れてきました。これらにも水平線を引きます。ポイントは、日足と区別するために色や太さを変えてわかりやすくすることだと思います。その結果、上位足の節目がわかりやすくなるからです。
続いて1時間足(オレンジ)

さらに1時間足で見ていると、新たなラインが引けました。Wトップ、何度か反転しているポイント、サポートになっているラインなどがわかるようになったと思います。
STEP2: エントリーポイントを考える
水平線が引けたので、このまま60分足でエントリーポイントを探っていきたいと思います。
5月12日10時台の今、価格は水平線の中間にあるので、成行ではエントリーしにくいです。エントリーポイントは水平線の近くであるべきだからです。
シナリオ①:Wトップを確認できたので、ネックラインを切ったら下落トレンドになる

Wトップを付けたが、ネックラインを割れずに小動きになっています。この後、ネックラインである113.6を切ったら下落トレンドになるというシナリオです。
オレンジの水平線の下に逆指値でショートエントリー設定します。この場合のロスカット設定ですが、水平線の上に設定します。
水平線を意識してエントリーする手法の良いところの一つに、このようにエントリーとロスカット設定の理由が明確になるところがあると思います。
シナリオ②:安値切り上げで高値更新後、再び上昇トレンドになる

11日21時以降、113.45を付けてから、安値が切りあがっています。5月5日くらいからのトレンドでみると、押し目買いのチャンスというシナリオも描くことができます。
直近高値の水平線である114.03を超えてきたところで逆指値でロングエントリー設定します。ロスカットの考え方はシナリオ①と同様水平線を意識しておきます。
水平線を引くことのメリット
- シンプルでわかりやすい
- ローソク足だけだとつかみにくい、細かいトレンドを把握できること
- エントリーや決済の理由が明確になり、根拠のあるトレードができるようになる
- トレードの検証がしやすく、仮に損失で終わったとしても、理由が明確になるためその後のトレード力UPに繋がりやすい
などがあげられると思います。
この「ローソク足+水平線」に加え、移動平均線などご自身の普段使っているトレンド系チャートを組み合わせみてもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!何かのヒントになれば幸いです。

mako

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