FXの取引をしたことがない人でも「円高」や「円安」という言葉を聞いたことがありますよね。まずは「円高」「円安」という言葉に慣れ、馴染むことから始めましょう。
6.円高と円安
1ドルが100円から95円になるのが円高です。ドルに対して円の価値が高くなったので円高と言います。
逆に、1ドルが95円から100円になったら円安です。ドルに対して円の価値が低くなったので円安と言います。
- 1ドル=100円→1ドル=95円というように、数字が減っているのに円高、
- 1ドル=95円→1ドル=100円というように、数字が増えているのに円安。
これを理解することが、為替取引をするのに大切になってきます。
円高の影響
日本は輸出の盛んな国ですよね。特に自動車やその部品などが主力です。
外国に物を売ると、お金は円ではなくドルなどの外貨で受け取ります。その外貨を円に交換しないと、社員さんにお給料を払ったり、国内での仕入れを行えません。
その時の為替レートが円高か円安かで、企業の収益が大きく変わってくるのです。
例えば・・・
1ドル120円の時 → 2万ドルの自動車は → 240万円で売れる
1ドル100円の時 → 2万ドルの自動車は → 200万円で売れる
輸出が盛んな日本は、利益が少なくなってしまうので円高を嫌う傾向が強いです。
円安の影響
反対に、輸入する会社にとって円安は大きな問題です。
日本は原油やLNG(液化天然ガス)、衣類や石油製品を主に輸入しています。洋服屋さんが輸入した時、円高と円安ではどうなるかみてみましょう。
1ドル120円の時 → 10ドルの洋服の → 仕入れ価格は1200円
1ドル100円の時 → 10ドルの洋服の → 仕入れ価格は1000円
このように、円安が進むと洋服屋さんは値上げを余儀なくされます。
2つの国のお金の価値が変動すると、私たちの生活(物の値段)に直接影響してきます。
FXは、この変動する動きを利益に変える取引です。
【本日のまとめ】
①円高では、輸出業者の利益が少なくなるので大変。
②円安では、輸入業者の原価が高くなるので大変。
③円高でも円安でも、FXでは利益を出す事ができる。

nao

最新記事 by nao (全て見る)
- 1月16日の週発表の主な経済指標<ヨーロッパ編> - 2017年1月16日
- 【いよいよ大統領就任演説!】1月16日の週発表の主な経済指標<北米・南米編> - 2017年1月16日
- 1月16日の週発表の主な経済指標<アジアオセアニア編> - 2017年1月16日
コメントを残す