こんにちは。なをです^^
12月4日にイタリアの憲法改正国民投票が行われると、先日ブログ(「2016年イタリア国民投票と日本時間の開票スケジュール」)にも書きました。
でも、全く気づいていませんでしたが、同じ12月4日にオーストリアでも選挙が行われるのですね!!(^o^)
オーストリア大統領選「やりなおし」!

2016年4月24日 大統領選挙
4月24日の 候補者(政党):得票率
ノルベルト・ホーファー(オーストリア自由党):35.05%
アレクサンダー・ファン・デア・ベレン(無所属:緑の党出身):21.34%
イルムガルト・グリス(無所属):18.95%
ルドルフ・フントシュトルファー(オーストリア社会民主党):11.28%
アンドレアス・コール(オーストリア国民党):11.12%
リヒャルト・ルグナー(無所属):2.26%
2016年5月22日 上位2名における決選投票
過半数を得る候補者がいなかったので、上位2名における決選投票が5月22日に行われました。
5月22日の 候補者:得票率
アレクサンダー・ファン・デア・ベレン:50.35%
ノルベルト・ホーファー:49.65%
その結果ベレンさんが、極右の台頭を嫌う層の支持と、不在投票の集計で僅差で当選。
しかしその開票手続きに不備があったとして、オーストリア憲法裁判所は大統領選(決選投票)をやり直す判決を出しました。
候補者2名の主張
今回は、中東などからの難民・移民問題が主要な争点に。
アレクサンダー・ファン・デア・ベレン(72)

人権を守る立場から難民・移民に対し、寛容な姿勢を強調。困窮下の経済移民に対しても、人道的な観点から受け入れるべきだと主張。
ノルベルト・ホーファー(45)

オーストリア・ファーストを標榜する「自由党」副党首。
難民・移民の受け入れを制限すべき。「ダブリン規則」の順守を主張。(難民が最初に到着したEU域内の国で保護申請をすることを義務づけている)
ジュネーブ難民条約に該当する難民以外は受け入れを拒否、経済難民・移民に対しては即送還を主張。国境線の閉鎖、監視強化。
トランプ次期アメリカ大統領との類似点
個人的に、選挙戦やホーファーさんの主張が米大統領選の時と似ているなと感じたので挙げてみました。
- オーストリア・ファースト「(外国人・難民・移民ではない)国民の利益を最初に重視すべきだ。」という主張
- SNSを活用
- テレビ討論会にて互いに悪態をつき合い「史上最低の討論会」と酷評される
- どちらが当選しても、2大政党(社会民主党・国民党)以外からの大統領
最後に

ヨーロッパでは難民・移民の問題が、私が感じているよりもはるかに身近で大問題なのですね。ホーファーさんは以前EUからの脱退を問う国民投票をしようと主張した事もあるようで、結果によっては欧州連合(EU)からの離脱交渉にも影響を与えそうだという事です。
世界の大きな流れとして「自国民の権利や利益を優先しよう」というのがあるように感じます。5月はホーファーさんが僅差で敗れてしまいましたが、もしかしたら12月は当選するのかもしれないなと、こっそり思っています。
はたして結果はどうなるのでしょうか!
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