こんばんは。なをです^^
OPEC減産合意で熱くなっていた相場も、少し落ち着いてきたようです。
2週間後の12月13、14日、2016年最後の米国連邦公開市場委員会(FOMC)がありますね!みなさんが注目している「12月に利上げをするか」が、いよいよ明らかに!!
声明文発表時間:日本時間12月15日(木)午前4時
金利を上げる、金利を下げる

経済を良くしたり過熱感を抑えるために、金利をコントロールします。
金融緩和(利下げ)
景気が悪いので、市場にもっとお金が回るようにするために金利を下げる。企業も、支払利息が少ないので銀行から借り入れをしやすい。費用(利息)が少ないから、企業の利益も保たれる。
金融引締(利上げ)
景気が良くなってきたので金利を上げても(利息)企業はお金を借りてくれるだろう。また、景気が良くなるので住宅ローンの金利を引き上げても借りてくれるだろう。
※今回は利上げかどうかなので、アメリカ経済が良くなってきたという事なんですね(^o^)
12月利上げするかどうかの判定ポイント(市場予想、利上げ確率90%!)
FOMCのメンバーは何を「利上げ」の判断基準にしているのでしょうか。
①世界経済が安定しているか
中国の景気減速やイギリスのEU離脱決定の影響はどれほど残っていると考えられているか
②雇用
FRBが示す「完全雇用」の状態は、失業率4.7~5.9%。これを下回るとインフレどころか景気が過熱する危険がある。しかし実際は、インフレ率は低迷。そして、賃金の伸びは弱い。これが、FOMCメンバーにどう捉えられているか。
利上げを決定するための重要指標

では、どんな指標を見ると利上げしてもいいと判断できるのでしょうか。
<ADP雇用者数>
非農業部門雇用者数の先行指標として注目されている。
11月30日(水)発表の11月ADP雇用者数は、予想17万人を大きく上回る21.6万人。
<個人所得>
10月個人所得は予想 +0.3% → 結果 +0.6%
<個人消費支出(PCE)>
10月個人消費支出0.3%。個人支出が多いと収入が増え雇用も良好な事が多いとされる
※FOMCは9月の「力強く伸びている」、から、11月の「緩やかに伸びている」と、コメントに変化。
<コア・インフレ率>
(エネルギー・食品を除くコアCPIの前年比上昇率)が2%以上
10月のコア・インフレ率は、予想2.2%、結果2.1%
<消費者物価指数(ICPコア指数)>
インフレを測る最重要指数。10月は0.1%。
11月分は12月15日(木)22:30発表 ※FOMCの発表の後ですね
<非農業部門の雇用者増加数>
20万人を越える増加が続いていれば米景気は好調と判断される。
前回16.1万人。11月分は12月2日発表!予想値18.0万人・結果17.8万人。
その他に考えられる要因

- OPEC減産合意でリスクオンが強まる → 利上げ?
- トランプ政権が財政刺激策を実施すれば、FRBは想定以上のペースで利上げをするだろうという認識 → 利上げ?
- 成長加速とインフレが続く見通しが持たれ始めている → 利上げ?
- ドル高が加速すれば来年の利上げ見通しは慎重という意見も → 据置?
FOMCの前に、雇用統計!
利上げできるかどうかを見極める指標の中に「非農業部門の雇用者数」とありました。それが本日12月2日発表になります!
先行指標であるADP雇用者数も良かったので、非農業部門雇用者数も良さそうですね。
(追記:12月2日発表の非農業部門の雇用者数は「17.5万人」。予想値「18万人」とほぼ同じでした!)
そうすると、12月利上げの確率がまた少し上がるのかもしれません(*^_^*)
雇用統計についての詳しい時間はコチラに書いてあります♪→「12月2日アメリカ雇用統計は冬時間のため22時30分!」

nao

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