昨秋注目されていた映画「マネーショート」を見ました。
サブプライムローンショックからリーマンショック危機のころのトレーダーたちの苦悩
サブプライムローン、米国住宅市場のバブルにいち早く気づいたファンドたちが空売りを始める映画なのですが、そこにはトレーダーたちの苦悩がしっかり描写されています。空売りをしてからもなかなか相場が転換せずに上がり続ける状態。その間、いろんな人たちが「無謀だ」「クレイジーだ」と言ってきます。しかしそんな中でも自分の信念を貫きとおす主人公たち。その焦りと苦悩は観るに堪えない状況でもあります。(自分が描いているプランと相場が逆の動きをしているとヒリヒリする思いです)
徹底的に調べるから信念を貫き通したトレードができる
主人公の一人は、最初住宅市場のバブル崩壊を信じていませんでした。しかしひょんなことから情報を得て、指数をチェックすると、バブルが崩壊が近い予兆が出始めていることに気づきます。その後彼ら一味は住宅購入者、貸付担当者、格付け機関の担当者などに話を聞きまわって事実がどうなっているのかを調べはじめます。住宅購入者の一人はストリッパーで家を5件とコテージを保有していて、到底自分の収入からローンを返していけない状況なのです。それでもストリッパーは、「そうなったら借り換えれば問題ないのよ」など楽観視しています。その現状を知った主人公は、空売りを決意します。自分がエントリーする理由が明確なのです。(なんとなくでエントリーをしないし、自分が何をやっているかをしっかり理解している)
最終的には暴落し、大きく利益を得るが・・・
この映画は空売り(ショート)をしているので、最後はサブプライムショックで暴落し、主人公たちは大金を手にすることになります。しかし彼らはあまり喜びもせず、無表情もしくは苦悩な表情のまま映画はエンディングを迎えます。これは、自分たちは儲かったがその裏では大きく損失したヒト、職を失ったヒトたちがたくさんいることを知っているからです。
一瞬にして大金を得ることも、なくすことも可能なのが投資
投資の世界は、一瞬にして大金を手に入れることができます。反対に自分の大事な資産を一瞬にしてなくすこともあります。やはり素人が勉強もなしにふみこんで勝てる世界ではないのです。この映画を見て改めてその怖さを知り、冷静さを取り戻すことになりました。情報が大事な世界でもあり、その情報は玉石混交である。それらをしっかり検証し、自分の信念でやらないとダメですね。

mako

最新記事 by mako (全て見る)
- <まとめ>米大統領一般教書演説の見どころ 2018.01.31 - 2018年1月31日
- <相場が動く>仲値とは - 2018年1月30日
- トレードする時間帯を決める【改定版】2018.01.26 - 2018年1月26日
コメントを残す