FXで自分のトレードを検証するにあたって、とても重要な指標(KPI)がありますのでご紹介します。
リスクリワードレシオとは?
短期トレードをおこなうトレーダーにとって、どの指標をチェックしたらいいですか?と聞かれると、迷わずリスクリワードレシオと答えます。
リスクリワードレシオ=Risk Reward Ratio
Risk=危険(損)、Reward=報酬(得)、Ratio=比率という意味です。
計算式はいたってシンプル!
平均勝ちPIPS÷平均負けPIPSです。
例えば、10回トレードして、平均すると、勝ちが50PIPS、負けが25PIPSだったとすると、リスクリワードレシオは、2になります。(この時、平均値を求めるので、勝率は関係ありません)そう、この指標は自分のトレードが損小利大になっているかを見るための重要な指標です。ですから、トレードは最低でもRRR1以上は欲しいところです。
勝率90%以上でも、RRRが低ければ資金が減ることもある
ここからはRRRと勝率の関係を見ていこうと思います。仮に10回トレードして9勝1敗だったとしても、勝ちが平均10PIPS、負けが100PIPSだとすると、RRRは0.1となり、-10PIPSとなります。損益ラインをまとめるとこんな感じになります。
リスクリワードレシオ:0.5 ⇒ 勝率67%で±0
リスクリワードレシオ:1.0 ⇒ 勝率50%で±0
リスクリワードレシオ:1.5 ⇒ 勝率40%で±0
リスクリワードレシオ:2.0 ⇒ 勝率33%で±0
リスクリワードレシオ:3.0 ⇒ 勝率25%で±0
(取引LOT数は固定の場合)
初心者は勝率が高くRRRが低い傾向に
FXを始めると最初にぶつかる壁は、損をすることになれるということです。ここができなくて、塩漬けにしたり、ナンピンして「いつかは戻る」という淡い期待を抱いてしまい、最終的には資金をなくしてしまいます。そういうトレーダーさんのトレード記録をみると、大体勝率が高く、RRRが低い状態にあります。中には、勝率100%で平均勝ちPIPSが5PIPSなんて方も。。。FXをやる限り勝率100%はありえませんので、そういう方は含み損のポジションを抱えた状態になるわけです。これが続くと証拠金がなくなってちょっとした値動きで強制ロスカットという感じになりますね。(それだけは避けたいものです)
まずは、RRR1.5~2を狙う
RRRの何を狙うかはいろんなご意見がありますが、個人的にはまず1.5~2くらいを狙っていくのがいいかと思います。とにかく、1を切るのはだめです。初心者の間に、デモトレなどを使って、1.5-2をコンスタントに出せるようにする。ここで、そのまま利益になっている人はそのままトレード開始です。安定的に利益が出せると思います。しかし勝率が悪く、RRR1.5-2あるのに、利益がでない、損が拡大する人は勝率が悪いのです。そういう人は負けトレードを分析し、負けになるパターンのトレードを減らしていきましょう。結果的に無駄なトレードが減り、利益につながると思います。
ぜひチャレンジしてみてください。

mako

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